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多言語の人口統計学辞書 日本語 ed. 1994

生活水準

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生活水準  


人口規模と資源の関係を考えていくと、過剰人口1および過少人口2の概念に行きつく。これらの言葉は、一定の発展水準3においてのみ定義される。それより大きい人口も小さい人口も利益をもたらさない場合に、それは適度人口4であるといわれ、時には単に適度4とも呼ばれる。生ずる利益は性格的に経済的ものであろうが、その場合それは経済的適度5である。経済的適度の議論は一般に経済的福祉の観点から行なわれるが、これは実証しにくいので、生活水準6あるいは生活標準6が代用されることもある。これは1人当たり実質国民所得7、すなわち一定期間に生産された財やサービスの総額(あるいは購買力の変動について調整されたその貨幣所得相当額)をその期間の総人口で除したものに近似している。

  • 1. 過剰人口overpopulation(名);人口過剰のoverpopulated(形)。
  • 2. 過少人口underpopulation(名);人口過少のunderpopulated(形)。
  • 5. 人によっては、経済的適度と並んで、国力の適度power optimumとか社会的適度social optimumの概念を用いることもある。
  • 6. 経済学者によっては“生活標準”という語句を、現実に達成された生活水準と対比させて、(社会一般で)認められた目標あるいは認知された必需品の集合の意味に限定している。他の人々はこれらの用語を無差別に用いる。
  • 7. 1人当たり国民総生産gross national product per capitaのような他の尺度も用いられる。“1人当たり” per capitaは文法的には不正確であるが(訳注)、“頭割り” per headという語句の代わりに用いられる。
    (訳注)capitaは複数形なので、文法的には単数形によるper caputが正しい。