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多言語の人口統計学辞書 日本語 ed. 1994

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に戻る 導入 | 巻頭言 | 目次
章 | 基礎概念 目次 1 | 人口情報の収集と処理 目次 2 | 人口の分布と構造 目次 3 | 死亡と疾病 目次 4 | 結婚 目次 5 | 出生 目次 6 | 人口の増加と再生産 目次 7 | 人口移動 目次 8 | 人口の社会経済的側面 目次 9
セクション | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 20 | 21 | 22 | 23 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 40 | 41 | 42 | 43 | 50 | 51 | 52 | 60 | 61 | 62 | 63 | 70 | 71 | 72 | 73 | 80 | 81 | 90 | 91 | 92 | 93


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死亡統計は通常、死亡届(211参照)から作成される。死亡が発生すると死亡証明書1が発行され、死亡証明書に記載された情報から統計が作成される。いくつかの国では死に立ち会った医師によって作成される死亡診断書2と、法的目的の為に作成される死亡診断書が区別されている。

  • 1. イングランド・ウェールズにおける最初の死亡統計は、一般に埋葬登録簿burial registersに基づいて作成される死亡証書bills of mortalityから作られた。人口動態登録に欠陥がある国では、一定期間、通常は調査の前年1年間における死亡に関する調査をもとに死亡統計が作成される。死亡の間接推定indirect estimation of mortalityでは、調査における出生児637-2)の中の生存子供数number of children surviving、遺児かどうかの状態orphanhood status、寡婦かどうかの状態widowhood status、などの質問項目が用いられる。

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死亡確率1は、ある期間またはあるコウホートの死亡を詳しく研究するために用いられ、ちょうどx歳の個人がx+n歳に達する前に死亡する確率nxで表される。n=1の場合は年間死亡確率2といい、n=5の場合は5年間死亡確率3という。瞬間死亡率4は通常、死力4と呼ばれ、nxのnがに近づいた時の極限値である。ちょうどx歳からx+n歳の間に死ぬ確率を1から引いた値がこの間の生存確率6である。人口推計では生存率7が用いられる。これは同時出生集団、あるいはその個人がn年後も生存している確率を表す。

  • 1. 年齢xとx+nの間の死亡確率は、年齢xとx+nの間の死亡数のx歳ちょうどの生存数に対する比率で定義される。これに対して、中央死亡率central death rateは、年齢xとx+nの間の死亡数のこの年齢間の平均人口に対する率で、nxと記される。
  • 6. 年齢xから年齢x+nまでの生存確率はnxと記される。

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ライフサイクルを通した死亡の状況は生命表1によって記述される。生命表はいくつかの生命表関数2から成り、それ等はすべて関数関係にあって、一つの値が与えられれば他の値が導き出される。生存関数3は、ある出生コウホートが与えられた死亡率に従って減少するという仮定の下で、各年齢に達する生存数4を示す。最初のコウホートの出生数は生命表の基数5といわれ、最初のコウホートが減少していく過程は損耗6といわれる。

  • 4. x歳ちょうどまでの生存数は1xと記される。
  • 5. 基数は通常、10,000や100,000などの10のべき乗である。

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異なる年齢の間の生存数432-4)の差は、死亡関数1のその年齢差における死亡数を表す。生命表はx歳の平均余命3を含んでいる。これは生命表が前提とした死亡率に従って、ちょうどx歳まで生存した者のそれ以後の平均生存年数である。出生時の平均余命4はその特別なケースで、誕生から生命表の死亡率に従った個人の生存期間の平均値4である。平均寿命の逆数は、生命表死亡率5または定常(静止)人口死亡率5といわれる。

  • 3. 2. つの与えられた年齢の間の生存関数432-3)を積分することによって、この年齢間のコウホートの合計生存年数total number of years livedが得られ、年齢xとx+nの間の場合にはnxと記される。この関数は生命表ではよく定常(静止)人口stationary populationと呼ばれている。これを与えられた年齢xから生存の終了まで合計すると、年齢xに達した者のそれ以降の生存延べ年数が得られ、Txと記される。
  • 4. 年齢xの平均余命はexと記される。

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生存期間の中央値1、あるいは寿命中位数(中位数余命)1は、コウホートの当初の出生数の半数が死亡する年齢である。乳児期以後、生命表における死亡年齢の分布には通常最頻値(モード)があり、その年齢は最頻死亡年齢(最頻値余命)2、時には正規的死亡年齢(並数余命)2といわれる。これは、人間の寿命3の指標としては、出生時の平均余命や生存期間の中央値といった数値よりも日常生活で使われる意味に近いと考えられる。ライフスパン4という言葉は人間の生存可能な最長期間を表すのに用いられている。

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完全生命表1生命表関数432-2)の値が通常各歳で与えられている。簡易生命表(簡速生命表)2は、生命表関数が主要な年齢に対してのみ、通常は歳の後5歳または10歳間隔で与えられている。したがって中間の値は、何らかの内挿法(151-7)によって得られる。一般生命表4が全体の人口101-4)を対象とするのに対して、特定グループの生命表3は生命保険会社の加入者のような特別に選ばれた個人の集団に関する生命表である。生命表は一般に男女別に作成されるが、男女計で作成されることもある。生命表関数間の経験的な関係を一般化した生命表はモデル生命表5と呼ばれている。

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暦年生命表1あるいは期間生命表1153-2432-1参照)は一定の期間の死亡率に基づいて作成されるもので、コウホート116-2)は仮設的なものである。これに対して、世代生命表2または、コウホート生命表2は実際の出生コウホートの死亡状況を追跡したもので、ここで用いられる死亡率は長期間、通常約100年間にわたる。死亡面3死亡確率431-1)を年齢および期間と共に3次元の図に表したものである。

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レキシスの図式1は通常、死亡確率や他の人口指標の計算方法を説明するのに用いられる。この図で各個人は出生によって始まり、死亡点3で終わる1本の生命線2によって表現される。非常な高齢者の死亡率の研究では、消滅世代法4と呼ばれる方法が用いられる。この方法では、完全に消滅しているコウホートについて観察された死亡数が用いられる。


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