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多言語の人口統計学辞書 日本語 ed. 1994

不在期間

提供: Demopædia
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空間移動1あるいは地理的移動1の研究は、地理的空間において個人によって行われる動き2の量的側面に関するものである。人口移動(移動)3の際立った特性は、常住地310-6*)の変更を伴い、行政的境界を越える動きを意味する点である。移動者が出て行く行政単位は発生地4または出発地4であり、移動者が到達する行政単位は目的地5または到着地5である。移動の概念は、固定した居住地を持たない人びとの動き(move)には適用されない場合が多い。たとえば多くの国では遊牧民は移動者の数から除かれている。実際には、相対的に居住地の永続的な変更を意味する移動と一時的な動き6とを区別することは、出発地からの不在期間7または目的地での滞在期間8の判断基準がないと困難な場合がある。一般的に、常住地の変更を伴わない短期の動き(trip)はその経済的社会的重要性の故に研究に値するかもしれないが、地理的移動(mobility)には含まれない。通勤・通学9は居住地から勤め先、あるいは学校への毎日あるいは毎週の移動(journey)を伴なっている。季節的な動き10は年間の周期性を持っている。通過移動11は目的地に到達するまでにある領域を横切る動きで、通過する領域への移動とは関係ない。観光旅行12余暇旅行12もまた地理的移動には含まれない。

  • 1. 空間移動社会移動920-4)、職業移動921-3)と区別される。
  • 3. 移動migration(名);移動するmigrate(動);移動者migrant(名):移動する人、形容詞にも使われる;移動する、移動に関係するmigratory(形)。migrationという用語はフランス語と異なり、英語では過程を指して個々の動きを指すのには使わないし、複数で使われることもめったにない。幾人かの学者は、すべての住居移動803-6)、転居も移動と考えている。しかし、大多数の学者は、移動の動きというものはある行政的境界を越えるものとみている。そして、選定された行政単位は移動の単位地域migration defining areaと呼ばれる。
  • 5. 関心の対象が国際人口移動の場合は、到着国country of arrivalと受け入れ国country of reception というのが適当である。
  • 9. 通勤するcommute(動);通勤者commuter(名):住所から働き場所まで規則的に移動する人。働くための移動journey to workという表現もこのような動き(movement)を記述するのに用いられる。
  • 10. よく使われる季節的移動seasonal migrationという言葉よりも季節的動きseasonal movementの方が正確である。なぜなら、この動き(move)ほとんどの場合、常住地の変更を伴わないからである。