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多言語の人口統計学辞書 日本語 ed. 1994

妊娠中絶

提供: Demopædia
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妊娠中絶  


胎児は妊娠の一時期までは生存不能2、その後は生存可能1といわれる。その区分は、胎児が母体外でも独立に生存しうる時、通常は妊娠継続期間3が28週間を超えた時に起こる。妊娠がこれ以上長く続いた時、(生きている、あるいは死んだ)胎児の娩出は出産4の際に起こる。また早期胎児死亡と結びついた早期の娩出を妊娠中絶5(§604参照)と呼ぶ。出産後約6週間(これは子宮が正常の大きさを取り戻す期間であり、妊娠の確率が低い時期であるが)は産褥期6と呼ばれる。

  • 1. 生存可能なviable(形);生存可能性viability(名)。
  • 2. 生存可能性を決める最短期間は国によって様々で20~28週の間にあるが、世界保健機構(WHO)は28週を基準期間とするよう勧告している。一般に、妊娠期間は最後の月経last mensesの開始から計算される。これは、受胎の瞬間から計算される真の妊娠継続期間true duration of pregnancyと区別して、慣用的妊娠継続期間conventional duration of pregnancyといわれる。
  • 4. 胎児の娩出の実際の過程は分娩delivery, parturitionと呼ばれるが、それは陣痛laborの終了を意味する。出産confinementはこれに加えて胎盤placentaの分離または排出(あるいは後産afterbirth)を含む。
  • 5. 妊娠中絶abortion(名):妊娠中絶するabort(動);流産を起こすabortifacient(形、名としても使われる);中絶医abortionist(名):人工妊娠中絶を実行する医師。日常的には、中絶という語は自然妊娠中絶604-1)の対概念として人工妊娠中絶604-2)の意味で用いられることが多い。
  • 6. 産褥puerperium(名);産褥のpuerperal(形)(424-4参照)。