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多言語の人口統計学辞書 日本語 ed. 1994
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生後1年未満の子の死亡は乳児死亡1と呼ばれる。生後4週間(28日)のいわゆる新生児期3に死亡した子の死亡は新生児死亡2、生後1週未満の子の死亡は早期新生児死亡4と呼ばれる。新生児後死亡5という用語は、新生児期以後1年未満の期間における死亡を指している。
- 3. 一部の統計では新生児期間は生後1ヵ月と定義されている。新生児early infancyという用語は、“新生児期の疾病”diseases of early infancyの例のように新生児期間とほぼ同等に用いられる。
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胎児死亡1という表現は、妊娠継続期間(603-3)に関係なく胎児(602-7)が母親から完全に排出もしくは摘出される以前の死亡に対して用いられる。子宮内死亡率1という用語が用いられることもある。これらに対応する死亡は胎児死亡2あるいは子宮内死亡2と呼ばれている。早期胎児死亡3は妊娠満20週未満の死亡であり、中期胎児死亡4は満20週から満28週の間の死亡である。満28週以降は全体として後期胎児死亡5と呼ばれ、その個々の死亡は後期胎児死亡5あるいは一般には死産5と呼ばれている。周産期死亡6は、後期胎児死亡および乳児死亡の一部(早期新生児死亡あるいは新生児死亡全て)を含む。
- 1. 胎児のfoetalはfetalとも綴られる。
- 2. 妊娠の損失とも命名されている。これらの用語は妊娠中絶(603-5)、流産(604-1)、および死産を含む。
- 3. 早期胎児死亡は一般に流産miscarriageとして知られている。
- 5. 死産stillbirth(名);死産のstillborn(形)。フランスを含むいくつかの国では、生きて生まれ登録前に死亡した子は死産として扱われている場合があり、これは、偽死産false stillbirthsと呼ばれている。
- 6. これは英語ではperinatal deathsともいわれる。
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ある1年間に発生する1歳未満の死亡1、28日未満の死亡、そして1週未満の死亡のその年の出生数に対する比率はそれぞれ乳児死亡率2、新生児死亡率3、早期新生児死亡率4といわれている。これらの率は一般に出生1000対で表される。もし死亡が年齢と出生年で分類されていれば、1歳未満の死亡を二つのコウホートに分けることができる。これによって得られる指標は調整乳児死亡率5であり、これは1歳未満死亡確率5に等しい。もしそのような情報がない場合には、分離係数6を推計し、これによって乳児死亡を当該年に生まれた乳児の死亡とその前年に生まれた乳児の死亡とに分割する。
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出産総数に対する後期胎児死亡(411-5)の割合は後期胎児死亡率1と呼ばれる。出生数(601-4)に対する後期胎児死亡数の比率は後期胎児死亡比2と呼ばれている。胎児死亡率3は、同一年次における出産数1000に対する既知の子宮内死亡数の比率であり、一方、胎児死亡比4は出生数1000に対する(既知の)子宮内死亡数の比率である。これらの指標は、早期子宮内死亡がしばしば観察されないか、あるいは気付かれないままでいることがあるため、(実際の)子宮内死亡率を大幅に過少評価している。子宮内死亡を計測するよりよい方法として、子宮内死亡表5が作成される。これは生命表(432参照)の一つの応用で、妊娠期間に基づいて作成される。周産期死亡率6は後期胎児死亡数と出生数の和に対する周産期死亡数(411-6*)の比率である。
- 1. 死産率stillbirth rateとも呼ばれているが、この使い方は勧められない。
- 2. 死産比stillbirth ratioとも呼ばれているが、この使い方は勧められない。
- 6. 周産期死亡比perinatal mortality ratioは出生数に対する周産期死亡の比率である。
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年齢別死亡1の研究では、乳児死亡(410-1)および新生児死亡(410-3)という用語については一般に受け入れられた年齢区間があるが、年少者死亡2、成人死亡4、あるいは高齢者死亡5の年齢幅は統一されていない。1歳から4歳までの間の死亡率を幼児死亡率6ということもある。
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