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に戻る 導入 | 巻頭言 | 目次
章 | 基礎概念 目次 1 | 人口情報の収集と処理 目次 2 | 人口の分布と構造 目次 3 | 死亡と疾病 目次 4 | 結婚 目次 5 | 出生 目次 6 | 人口の増加と再生産 目次 7 | 人口移動 目次 8 | 人口の社会経済的側面 目次 9
セクション | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 20 | 21 | 22 | 23 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 40 | 41 | 42 | 43 | 50 | 51 | 52 | 60 | 61 | 62 | 63 | 70 | 71 | 72 | 73 | 80 | 81 | 90 | 91 | 92 | 93


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優生学 1は人口の質を改善しようとする学問であるが、その関心は主に遺伝 2の役割、すなわち遺伝形質 3、たとえば目の色の世代間の伝達に向けられる。獲得形質 4はそのように伝達されることはない。致死形質 5は一般に胎児の早死をもたらす。

  • 1. 優生学eugenics(名);優生学的eugenic(形);優生学者eugenist(名):優生学の専門家。
  • 2. 遺伝heredity(名);遺伝的hereditary(形)。

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遺伝形質の伝達は遺伝子 1を介して行なわれ、遺伝子は両親から子へと伝えられる。遺伝学 2は、遺伝因子の伝達と作用に関わる科学である。遺伝子は、細胞の核に位置するDNA(ディオキシリボ核酸)が糸状になって構成する染色体 3の上にある。染色体上の遺伝子の位置は遺伝子座 4と呼ばれる。同一の遺伝子座を占める遺伝子は同一の形質に作用するが、その作用の仕方はこの遺伝子座にある遺伝子の様々な対立遺伝子 5のそれぞれに対応したものである。受胎602-1)の過程で二つの生殖細胞あるいは配偶子 6が結合して形成する新しい細胞は、接合子(融合子) 7と呼ばれる。

  • 1. 一個体が持つすべての遺伝子は集合的に遺伝的物質genetic endowmentと呼ばれる。
  • 2. 遺伝学genetics(名);遺伝的genetic(形);遺伝学者geneticist(名):遺伝学の専門家。

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一個体の同じ遺伝子座にある二つの遺伝子の組合わせは遺伝子型 1と呼ばれる。ある任意の遺伝子座において対立遺伝子が同一であるならば、その遺伝子座は同型接合 2であるといわれ、異なっている場合には異型接合 3であるといわれる。表現型 4とは、遺伝子型と環境によって決定された観察可能な形質のことである。ある異型接合個体(AA’)が同型接合個体(AA)と表現型上区別できない場合には、対立遺伝子Aは対立遺伝子A’に対して優生 5であり、A’は劣性 6であるといわれる。遺伝子は突然変異 7と呼ばれる突然で、一見無作為な変化を受ける。任意交配 8、あるいは無作為交配 8は個体群内の遺伝子の均一な分布を保証する。

  • 7. 突然変異mutation(名);突然変異体(突然変異株、突然変異系統)(の)mutant(名)(形)。

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優生政策では、望ましい形質を持つ人の数を増やそうとする積極的優生学 1と、望ましくない形質または遺伝的欠陥 3を伝達しそうな人々の生殖を規制しようとする消極的優生学 2とを区別することが多い。優性不妊手術 4、すなわち子孫に望ましくない形質を伝達しそうな人々の不妊手術についての議論が注目を集めてきた。この方策に対する反対論の一つは道徳的根拠から、もう一つはそれらが劣性遺伝子912-6)の頻度を減ずる上で比較的低い確率しか持たないことを理由に提起されている。提案された諸方策の中では、婚前検査 5が特記されよう。これは結婚しようとしている二人にその子供のありうべき資質に関する情報を与えようとするもので、それにより非優生学的な結婚 6をしそうな男女、すなわち欠陥児を産みそうな人々に警告が与えられる。

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生殖年齢にある個体が、同様に生殖年齢に達する子供を一定数もつ確率は恐らくその遺伝子型912-1)に依存している。このような差別的生殖は淘汰 1と呼ばれる。ある遺伝子型の淘汰値(選択価) 2あるいは適応値 2は、その遺伝子型を持って生殖年齢まで生存する個体の相対的な子供数である。ある個体群(population)の平均淘汰値 3あるいは適応度 3は、その構成員の遺伝子型に関する淘汰値の平均に等しい。個体群の遺伝的加重 4は、異なる適応値をもつ種々の遺伝子型が存在することによって生ずる、平均適応値の相対的減少である。ある個体群の異なる世代に、特定の遺伝子が見出される頻度の無作為変動は、遺伝的浮動 5と呼ばれる。ある個体群の遺伝子構造 6は、その構成員のある遺伝子座911-4)上の種々の対立遺伝子911-5)の頻度分布を指している。ある個体群の遺伝子型構造 7は、同一の遺伝子座の異なる遺伝子型の分布のことである。

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近親交配の個体、すなわち両親が共通の祖先を持っている個体において、二つの遺伝子が双方とも同じ祖先から伝えられ、同一の遺伝子座にあるならば、それらは系統に由来する同型遺伝子 1であるといわれる。一つの個体群から無作為に選ばれた個体が系統に由来する同じ二つの遺伝子を持つ確率は、個体群の近交係数(近親交配係数) 2である。個体群の血縁係数 3は、その個体群から無作為に選ばれた二つの個体が同一の遺伝子座上で系統に由来する同型の遺伝子を持つ確率である。

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章 | 基礎概念 目次 1 | 人口情報の収集と処理 目次 2 | 人口の分布と構造 目次 3 | 死亡と疾病 目次 4 | 結婚 目次 5 | 出生 目次 6 | 人口の増加と再生産 目次 7 | 人口移動 目次 8 | 人口の社会経済的側面 目次 9
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