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多言語の人口統計学辞書 日本語 ed. 1994

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に戻る 導入 | 巻頭言 | 目次
章 | 基礎概念 目次 1 | 人口情報の収集と処理 目次 2 | 人口の分布と構造 目次 3 | 死亡と疾病 目次 4 | 結婚 目次 5 | 出生 目次 6 | 人口の増加と再生産 目次 7 | 人口移動 目次 8 | 人口の社会経済的側面 目次 9
セクション | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 20 | 21 | 22 | 23 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 40 | 41 | 42 | 43 | 50 | 51 | 52 | 60 | 61 | 62 | 63 | 70 | 71 | 72 | 73 | 80 | 81 | 90 | 91 | 92 | 93


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人口は、日常話されている言語1または方言2によって分類できる。個人の幼年時代にその家庭で話されていた言葉の母国語3と、その個人が日常的に用いる言語である慣用語4とは区別される。二言語併用の5または多言語併用の5国の人々の間では、この区別はつけがたい。これらの問題についての情報を提供する統計を、言語統計6という。

  • 1. 言語language(名);言語(学)のlinguistic(形)。
    言語学linguistics(名):言語と人間の話し言葉の特性、構造、起源、意味を研究する学問。
  • 2. 方言dialect(名);方言のdialectal(形):方言は、その発音、文法または語彙のパターンが標準語とは特徴的に異なる言語である。
  • 5. 二言語併用のbilingual(形);二言語併用bilingualism(名)。

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宗教統計1は、人口をその所属する宗教で分類するものである。主要な宗教2と、その主たる教派3典礼儀式4あるいは宗派5とは一般に区別される。宗教をもたない人々は、不可知論者6自由思想家6または無神論者6と自称することがある。

  • 4. 典礼rite(名)は、宗教儀式の意味でも用いられる。

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人口はまた、教育程度1によって分類することがよく行われる。読み書きができる人を識字者2、一定の年齢に達しても読み書きができない人を非識字者3と呼ぶ。特定の学年または一定の教育課程を終了すると、読み書き能力があると考えられることが多い。学歴統計4は、学年5就学年数5によって個人を分類するが、まれには学校離脱年齢6で分類することもある。そのほかには、取得した修了証書7学位7卒業証明書7などによる分類もあるが、それは各国の教育8組織によって異なる。

  • 2. 読み書きのできるliterate(形);読み書きのできること(識字能力)literacy(名)。識字能力統計literacy statisticsは、読み書き能力に関する教育統計educational statisticsの一部である。識字率literacy rateは、対象人口のうち読み書きができる人の割合をいう。その反対が非識字率illiteracy rateである。
  • 3. 読み書きができないilliterate(形);読み書きができないことilliteracy(名):読むことはできるが書くことのできない人を半識字者semi-literateと呼ぶが、このような人は時に識字者として、また時には非識字者として分類される。
  • 4. 学齢人口346-7)は、学年あるいは就学率level of enrollmentにより分類されることが多く、学歴は普通の学齢以上、特に義務教育年齢以上の人口についてのみ示される。

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教育制度1には、国内で教育を提供する公立と私立のあらゆる機関が含まれる。両方のタイプが存在する場合は、学校教育2私教育3に分れる。就学前教育4の後は、三つの教育水準5に分けるのが普通である。下から、初等教育6、幾つかの周期8または進路8に分けられる中等教育7、および高等教育9である。後者は中でも、大学での学士号11につながる学科課程を含む。技術教育12または職業教育12は中等教育または高等教育のレベルで提供される。

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教育施設1の種類と名称は各国特有の教育制度の機能を表す。就学前の教育343-4)は保育所2または幼稚園2で授けられる。上記三つの教育水準343-5)を提供する施設は通常、それぞれ小学校3中・高等学校4および単科大学5または総合大学5と呼ばれる。大学に準ずるものとして、様々な専門学校6が加わる。

  • 1. 単科大学(短期大学、学部)collegeという語は様々な意味で用いられる。university collegeという場合には総合大学並の地位を持たない高等教育機関のことであるが、ほかに総合大学universityを構成する学部collegeという意味もある。

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学級1生徒2の集団で、同じ教室4で同じ教師3のもとに集まり、通常は同時に指導を受ける。教育の程度が同じレベルの生徒の集団をアメリカ合衆国では同じ学年5、イギリスでは同じ学級5という。学生6という語は一般に高等教育を受けているものを指すが、中等教育レベルでは“生徒”ともいう。

  • 2. イギリスでいう給費生scholarとは、公的または私的な基金から奨学金を得ている生徒または学生のことである。これをこの場合生徒と同義に用いるのは、古風な用法である。アメリカ合衆国では、このような学生は奨学金受給生scholarship holderまたは奨学生scholarship studentと呼ばれる。
  • 6. 学士号をまだ取得していない大学の学生は学部学生undergraduateである。イギリスで卒業生graduateという時は学士号の保持者を意味する。アメリカ合衆国では、大学、高校、小学校での学業を終えたものであれば誰でも卒業生といってよい。アメリカ合衆国で大学院生graduate studentとは、学士号より上位の修士号あるいは博士号を得ようとしているものをいい、同じものをイギリスの制度ではpost-graduate studentと呼ぶ。

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学校静態統計1では、学校の就学生徒2の数と出席生徒3の数を区別している。これら二つの数字を比較することにより、出席率4が得られる。義務教育5とは、ある定まった年齢階級の人口に対して学校への出席が法律で義務づけられていることを意味する。これにより、法律上学齢6の子供の数、または学齢人口7を特定することができる。

  • 4. 出席率attendance ratioとは、出席している生徒の就学生徒数に対する割合をいい、就学率enrollment ratioとは学齢人口に対する就学生徒の数をいう。

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教育の進展に関するその他の統計もある。個人は通常、小学校の一番下の学年から卒業まで学年を追って進む。義務教育制度の下では、学齢期間中の退学1は病気や死亡の場合を除いて非常に珍しい。中退率2とは学年の途中または終りに、卒業資格を取ることなく学校を中退する確率をいい、生命表における死亡確率と同じように計算される。その補数が継続率3である。これらの率を用いて就学生命表4が計算でき、その表から平均就学期間5を出すことができる。学年の終りに、学業を終えていない生徒や学生は、志望変更6をするにせよしないにせよ、留年するか、さもなければ次の学年に進むことになる。

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