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多言語の人口統計学辞書 日本語 ed. 1994

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に戻る 導入 | 巻頭言 | 目次
章 | 基礎概念 目次 1 | 人口情報の収集と処理 目次 2 | 人口の分布と構造 目次 3 | 死亡と疾病 目次 4 | 結婚 目次 5 | 出生 目次 6 | 人口の増加と再生産 目次 7 | 人口移動 目次 8 | 人口の社会経済的側面 目次 9
セクション | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 20 | 21 | 22 | 23 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 40 | 41 | 42 | 43 | 50 | 51 | 52 | 60 | 61 | 62 | 63 | 70 | 71 | 72 | 73 | 80 | 81 | 90 | 91 | 92 | 93


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人口学1はヒトの人口の科学的研究をいい、主としてその大きさ、構造2そしてその成長発展を研究対象とする。それは人口の一般的属性の量的側面を取り扱うものである。統計学の用語で、ある種の特性を持った個の集団を人口3と呼び、それは母集団3と同義語である。人口学的用法では、人口4とはある特定の地域に居住する住民5すべてを意味するが、時にはその住民の一部、たとえば学齢人口346-7参照)、結婚可能人口514-2参照)を指すこともある。そのような集団は部分下位人口6と呼ばれる。人口とは特にその規模大きさ7)、すなわち上記101-4で引用されたように、ある集団の総数7をしばしば意味する。

  • 1. 人口学demography(名);人口学的(人口の)demographic(形);人口学者demographer(名):人口学を専門とする学者。
  • 4. 人口population(名)。この用語はまた人口問題、人口分析、人口研究といったように”人口学的”の同義語として形容詞的に用いることがある。
  • 5. 住民inhabitant(名);inhabit居住する(動):ある定まった住宅に住むこと。

102

人口学の中のいくつかの分野は、その独特の目的あるいは方法論に即して特別の名称を持っている。すなわち歴史人口学1は、文字による記録が手に入る場合に限っての過去の人口を対象とする。そのような記録が欠落している場合の古代の人口研究の場合には先史(古)人口学2といった名称で呼んでいる。記述人口学3とは、人口統計4によって記述された人口の総数、地理的分布、構造と変化を取り扱う。他の諸事象との関係を抽象した形で人口現象間の数量的関係を論ずるものを理論人口学5あるいは純粋人口学5と呼ぶ。各種の数学的方法を用いるために、実際には数理人口学6と同じとみなされる。人口統計分析103-1)の方法を現実の人口に適用する場合、それをしばしば人口統計学研究7と呼ぶ。上記に引用したすべての人口関連の学問は人口現象の数量的側面に重点を置いたが、特に人口の数と構造に対して適用する場合には時として形式人口学9と呼ばれる。それとは対照的に、人口現象と社会経済的現象との関係を研究する立場を、より広い意味で人口研究10と呼ぶ。

103

人口統計分析1とは形式人口学の一部門であり、人口現象2に対する人口の大きさと構造の及ぼす影響を統制して、他の変数の影響からそれぞれの人口学的変数の影響の程度を分離する研究である。と同時にそれは、人口変数間の関係と、それがいかに相互作用を行って人口構造を規定するかを研究する。ここで区別すべきは、時間に関して正確に特定されたコウホート116-2参照)を取り扱うコウホート分析4あるいは世代分析4と、いくつかのコウホート間で厳密に一定の時間幅(たとえば暦年)で起こる人口事象に焦点を合わせる横断面分析5あるいは期間分析5である。

  • 4. コウホート分析は、同じ属性を持つ個の集団の縦断的分析longitudinal analysisである。パネル分析panel analysisとは、同じ個人にそれぞれ異なる局面で焦点を合わせ、その行動を追跡する研究方法である。

104

人口現象と経済社会的現象との関連の研究は別の人口学の部門を構成し、経済人口学1社会人口学2の名称が用いられることがある。同時に人口学は人口の質3を扱うことがあり、この用語は時として人口のすべての社会的・個人的属性を意味するものとして用いられることがある。それとは少し異なる用法として、人口の質とは集団遺伝学4の研究対象である遺伝形質910-3)の分布と伝達を主に指すことがある。人類生態学5とは、人間間の競争的かつ協同的過程に着目して行う地域社会の分布と組織に関する研究分野をいい、それはすべての生物学的研究に統計的手法を応用する生物測定6あるいは生物測定学6と同じように、人口学と研究対象を部分的に共有する。

  • 4. 集団遺伝学は、人間の遺伝可能な形質の移転に関する研究を行う人類遺伝学human geneticsとは異なる。集団遺伝学は植物、動物そして人間の人口における遺伝的特性の分布、伝達に関する研究を含む。
  • 5. 生態学ecology(名);生態学的ecological(形);生態学者ecologist(名):生態学の専門家。
  • 6. 生物測定 biometry(名);生物測定学 biometrics(名);生物測定の biometric(形);生物測定学者 biometrician(名):生物測定の専門家。英語の生物統計学biostatistics、生物統計学的 biostatistical、生物統計学者 biostatisticianという術語はbiometrics, biometric,biometricianという一連の用語としばしば同義語的に用いられる。

105

最後に人口理論1の研究がある。この術語は理論人口学102-5)と混同されてはならない。人口理論は人口変動と経済的、社会的、心理学的およびその他の要因における変化との相互連関を説明し、予測するものであり、もっぱら純粋に概念的な問題を取り扱う。人口理論は時に、人口変動に対して影響を及ぼすように意図された方策を扱う人口政策2(§930を参照)の基礎を提供する。

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章 | 基礎概念 目次 1 | 人口情報の収集と処理 目次 2 | 人口の分布と構造 目次 3 | 死亡と疾病 目次 4 | 結婚 目次 5 | 出生 目次 6 | 人口の増加と再生産 目次 7 | 人口移動 目次 8 | 人口の社会経済的側面 目次 9
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